声。


一番身近な楽器である、とも言われるけれど、
楽器とはちょっと違う特性を備えた…
いうなればイキモノです。
僕も楽器はやっているけれど、
その「声」とはやはり違います。作り出された音ですらないんですし。


太古の昔から人間は声と音楽を結び付けてきた。


歌。
唄。
唱。
詩。


どの字にも口がある。


また、人間は声と楽器を結び付けてきた。
売り出されているCDのほとんどは、
演奏された楽器の音楽と、声が混ざり合っている。


さて、アカペラ、つまり声だけでの音楽。
とりわけ、一人の人間から発する声だけで「音楽」を作るのは非常に難しい。
歌うことはできるけれど、音楽にするのは非常に難しいと思う。
人を大きく感動させる声、涙を流させる声。
静寂vs声。


心が含まれる分、楽器以上の繊細さと美しさを持つ。



僕は歌うヒトじゃないし、カラオケも好きじゃないけど、
プレ王とかで歌を歌っている人には、是非がんばってもらいたいと思う。
そして、是非、高めていって声を素敵な音楽にしてもらいたいと思います。



そんなわけでの、ゲド戦記を鑑賞でした。
要は、あの「テルーの唄」です。
映画の感想とは別に、こんなことを思っていました。


金城一紀『GO』で、桜井がいっていた「かっこいいもの探し」
(「うつくしいもの探し」)をしているような気分でした。
批評する気はないですが、なかなか良かったです。