作曲法1

[text]シリーズでは、なんだか変な社会科ばっかりだ、
もっと音楽の中身について話さないの?っていう疑問を僕が勝手に受け取ったんで…


3回シリーズで、作曲法と銘打って持論を書きます。


ここで言ってることに責任はあまりもてません。
また、今の気持ちが多分に反映されると思うんで、明日は違うことを言うかもしれません。
ま、あくまで僕の話だ、ということにしといてください。

1回目は、リア友マイミクや、音楽に関係ないマイミクさん向け、って感じで、疑問解消大会的なことをやります。
2回目、3回目は、自分の現在のやり方とか、思ってることとかを、文章にして出来る限りまとめてみたいと思います。そんなことができるのかな?(えw)


わりとガチガチに考え(て自滅す)るタイプなんで、
もっとセンスでちょちょっとやっちゃいなよ!って思うかもしれませんが、
Itchaさん流ということで、お許しください。
それと、「講座」をするつもりも基本ないです。

というか、こんな実績のないヤツのお話なんか聞かないでですね、もっと良い曲をげふんげふん。

それではスタート。
△▽△
1回目の今日は、勝手に質問を設定して、それにこたえる感じで。
僕が感じてることを。


Q1:作曲って簡単?吾輩にもできる?
A:簡単です!   …ただし(←やっかい)。
 たとえば、メロディはみんなが創れると思います。鼻歌でも、体を叩いてでも、
ピアノを適当に触ってでも。るーるるーって感覚で。昔の伊藤家の「裏ワザ」に、「誰でも坂本龍一みたいになれる裏ワザ」ってのがあって、黒鍵をでたらめに弾くんですが、かなり面白かったです。センスを気にしたりされるかもしれませんが、そこを気にしている間にぱっと出来てしまいそうなものです。それこそ、楽器なんか演奏出来なくても、コンピュータがあれば、誰でもとりかかれると思います。
 問題は、調和のとれた「曲」にすることだと思います。音楽において、いろいろ調和させることは大切です。これについては、それなりに知識が必要かもしれません。でも、第1段階までささっと行けてしまうわけだから、きっとちょっと努力すれば、「曲」になりますよ。

Q2.いっちゃさん教えて?
良いですよー?

Q3.いつ作曲してますか?
 脳内では、電車の中とか、授業の間の休みとか、スポーツしながらとか、いつも。ただし、そのすべてがトレーシングペーパー状態でコンピュータのシーケンサに写ることは無いです。イメージは割と忘れてしまいます。「やるぞ」と意気込んだ時に頭の中にあるものが反映されてますが、日常生活で思いつく脳内曲のほうが出来が良い気がするので、どう写し取るか、何かいい方法を考えてる最中です。メモったりいろいろしますが…
 パソコンの前でマウスを持って直感的に思いついたものが多い気もします。

Q4.楽譜使うの?
 基本的に使ってません。脳内の記憶と、鍵盤の感触、文字にしたメモくらいです。自分が使ってるソフトに関していえば、「ピアノロール入力」というグラフみたい画面を使うので、楽譜の形だと逆に一度変換しなきゃいけなくて面倒くさいんです。

Q5.ピアノ使うの?まさか全部マウス?
 昨年までは、近くにエレクトーンはあったものの、全部マウスでした。いまは、midiキーボードという、まあバンドのとき使うイメージのキーボードが手元にあります。それで直接弾いて打ち込んだり、入力の手助けしたりしてます。でもまだマウス大活躍です。

Q6.ソフトは何使ってんの?どうせ高いんでしょ?
 昨年までは、シーケンスソフトは無料のものを使っていました。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA010012/
cherryというやつです。後継機として
http://www.tkb-soft.hmcbest.com/domino/
dominoというやつが出ていますが、どちらもお勧めです。
こいつら、無料です。つまり、誰でも出来るってことです。マニュアルサイトや、僕を使ってやってみたくなった人は、ぜひ!
いろんなタイプのシーケンサがあります。お好みで選べると思います。
ちなみに今年、Cubase Studio 5という少し高い専門ソフトを買いました。


Q7.どうやって音鳴らしてるの?
SD-80という、Rolandのハード音源を使っています。
パソコンには、midiっていう着メロ的なサムシングが初めから入っていて、それなりに音鳴ります。でも、よりよい音鳴らすとしたら、シーケンスソフトは無料でも、音には専用のものを使っている人が多いです。いまは、VSTフリーソフト音源などという文字がDTMmagazineで踊っていますが、これについて興味ある人はググったり僕…の伝手で他の人に話をきいてみてください。

Q8.作詞先しますか?作曲先しますか?
 あまり「加湿器」の経験はありませんが、作曲が微妙に早いかもですが、同時進行です。先に創る方が自由度が高くなります。音楽のほうにまだ自信があるので、自分はこのように創りますが、どちらにせよ、後から創る方のイメージが皆無なら、まとまらず失敗します。

Q9.サビ、とか、Aメロ、とか、どこが難しいですか?
 それぞれの間のつなぎ、展開が難しいです。Aメロの中なら、最初の1,2小節ができればバーっと8小節とか出来てしまいます。が、8小節目から9小節目に展開するのに、すっごく時間かかったりします。場合によっては、Aルート、Bルートと2通り創ったり、オケまでしっかり作ったのを削除したりすることがあります。そういうときは、萎えます。

Q10.どこから創ってるの?和音?メロディ?
 僕の場合は、割と長く「メロディ先行」でやっていました。比較的珍しいんじゃないかと思います。歌詞のところでも言いましたが、先に創るものほど、自由度が高いので、それに反映されるクリエイティブ度も高いと思います。異常なメロディなんかが創れてすごい好きです。ただし、最近はそれだけじゃあまりにまとまらなくなってきているので、コードから入ったりもします。曲によってはドラム、あるいは装飾音から入ったこともあるのでだいぶフレキシブルです。
http://itcmusic.upper.jp/taratara.mp3
2007年4月7日。これもメロディから創ってる、とすると結構びっくりしません?
 しかし、人によっては、ループサウンドといって、繰り返しになる曲の最小単位、2小節をじっくり練ってから先に進む方法や、コードを先に全部組んでしまって…という方法など、いろいろあります。いずれにせよ、最初にとったその行動は、他のどの部分にも手錠をはめられていない、独特のフリーダムさがあるわけです。

Q11.どこから創ってるの?サビ?イントロ?
 実はイントロが多いです。意外と曲の頭からできるんですね。
Aメロ来て、よっしゃーこれきたーって思って、
Bメロで、いい感じに変えたあとで、
サビでさらにきたーっていうの重ねるんですが、その曲のこと分かったころにサビを創らないと、なんか不安になりません?
最初にサビだと思って作り始めたやつがAメロに格下げされることがよくあります。
http://players.music-eclub.com/?action=user_song_detail&song_id=38132
2004年7月の、midiでの「Yellow Star」ですが、
このころはメロディ先、頭から先、っていうのが徹底していた時期です。
超初期ですが、今ともシンパシー感じます。


Q12.没曲多いの?
 もう、屑かごいっぱいです。いつも変なタイトル付けて保存してるんですが
「鋼の哺乳瓶」「たららったー」「ピアノ3映画」「イブラヒム達也」「ショックパン」など、
意味のわからないタイトルで保存してるんで、後から取り出せなくて大変です。
「不完全俯瞰図」の仮ファイル名が「食べますか」だということに気づかなくて2時間探した時はショックを隠しきれませんでした。

Q13.音楽理論はいるの?
 僕は不安なんで、かなり音楽理論武装します…。
http://players.music-eclub.com/download.php?sid=232774
最新曲の「Moonriver dance」ですが、
民族と言えば、完全5度である。空虚五度と呼ばれる、不安な感じの完全5度の2和音ででスタートした曲が、途中でお友達を見つけるのに苦労しながらも、ギターパートの途中で3和音に変化。サビは強い和音を使いまくって見栄を張る
3和音の転回や無理やり気味な転調が続いた後で、一番最後に完全4度のミクの和音が鳴って、フェードアウト。
これはサビで踊った気持ちの変化による落ち着きどころの違い(完全5度→完全4度)
を表わしてるんだ、とか真剣に考えてます。おばかさんです。

ところで、良い機材を買うのも、音楽理論の知識を身につけるのも、
すごい音楽人とお友達になるのも、楽器をするのも、
音楽史を勉強するのも、聴きまくるのも、

音楽っていう星のコアに近づくためのスコップみたいな、一つの武器にすぎないんだと思います。武器をとらないで、「すで」でレベルを上げまくっても中ボスに勝てるし、
一つの武器を極めても勝てる。まんべんなくいろいろ使えても勝てる。
その「手段」は人に寄るんじゃないかなと思います。



長文読んでいただいてありがとうございました。
感想突っ込みお待ちしています。


さらに、↓質問↓をくだされば、できるだけお答えしたいと思います。

途中から十分マニアックだったと思いますが、
次回以降もっと感情と直接かかわるような、文字で表現しにくいゾーンに突入したいと思います。今回で言いきれないことも多いんで。

縁起が悪かったんで、もう一つ。

Q14.作曲における座右の銘は?
「アウトプットを高めるには、インプットを高めるしかない」by西尾維新

次回記事はこちらから。
http://mixi.jp/list_diary.pl?year=2009&month=5&day=2