Franz Schoubert 「未完成交響曲」第1楽章

気にして生きていたら、運良くこの曲を今日たまたま解説していた音楽の授業にもぐりこめました(笑)さすが有名曲!


そのためちょっと先生の受け売りになります(何)


主題が3つ。
日本人的な感覚からすると、最初の低音弦の第1主題は無視しがちですが…
最重要な主題ですね。最初に1発ppで出てきて、ちょうど真ん中に1度だけffで、曲の最後でppで。3回出てくるけど、こういう出方をするから、曲全体に真ん中を山とした流れができてるって先生言ってました。
やっぱり曲の最初は聞き流しちゃいけないですね。
「グレイト」とこういうところは似ているのかも。



第二主題は、半音動きがあったりして楽しいですね。
フルートが良く似合ってますが、
1分20秒過ぎから、裏のたーた、たーたの伴奏が完全5度=民族的なのがやっぱり好きですw
ゆったり貴族的メロディ×庶民的民族的ダンスなのが対比的でおもしろいです。
曲の後半にも出てきます。


「グレイト」でも書いたけど、転調はすごく巧み。
さらに、この曲では低音群に曲を託しているような印象も受けました。
低音弦楽器が曲の肝ですね。きっと。


http://jp.youtube.com/watch?v=TywaOgBkq9c&feature=related
動画は前半のみ。探せば近くに後半あります。あんまりよくないけど、この動画。



今日は…場面転換について。


作曲中、困るところです。
最初に「いいメロディがキター」と思っても、
「こいつ展開させようがねーよ」ってなって、
最初のフレーズだけでフォルダに溜まっていく。
こんな未完成DTM曲群が… 100は下回らないでしょう。
もしくは、最初のメロディ創るのに数分、
展開思いつくのに1週間なんてこともあるかも。
メロディの、展開後の次の1小節、とにかく創るの難しいですよ。



この曲。
第2主題→展開部頭の不協和音。2分過ぎのところ。
急な場面転換だけれども、非常に決まっていて。


また、時代劇を感じました。
日本の時代劇中の急激な場面転換でありそうじゃないですか?
こういうところ、「グレイト」では感じなかったけれども
日本人も共通した精神を持ってるのかもしれません。


綺麗→綺麗→不協和音ーってなると、3段オチみたいな効果もあり、
びっくり効果もあり、場面転換にはvery effectiveですね。
でも、ここまで素直な場面転換、DTMでやったらどうなるだろう。
結構面白いかもね。
よく聴いてみたら、主題の終わり方も尻すぼみで、
もしかしたら、しゅーべると先生も「ここからどう展開させようかなー」
って悩んだ末、「ええいっ!」って不協和音を放り込んだかもしれません。


カーナビでいう最善ルートじゃない、こういった手法が逆に良い結果をもたらす場合も多々ありますねー。


しかし、交響曲で未完成ってのはある種スキャンダルですよね。
後の作曲家や映像屋インスピレーションを与えた作品であることは確かで…


あやかろうかしら(何)