田代智一 「ハレ晴レユカイ」

今日は気合入れて書かないと、失敗したら巨大勢力が襲ってくるかもしれない…
ほら、さっそく、↑に作曲家先生の名前入れたら、
表示違うとかツッコミが入るかもね…
平野綾ハレ晴レユカイ」って書くか、あるいは、
Super Producer : 涼宮ハルヒ かなぁ…


2日前のシューベルトのノリで書きますからね。
キーワードで来た方ごめんなさい。(↑キーワードかせいでないんだから☆)



はい。動画。
再生数すごい…
(6月22日追記。youtube動画消されてた。)
http://jp.youtube.com/watch?v=yCaNMHQa1FQ&feature=related


昨日のマゼランの話。
日本人的だ、どこを切っても輝いているって言いましたけれど、
アニメのテーマっていう演奏形態だと、それは必要な部分になるわけで、
むしろどこを切っても輝いていないと通用しないとでも言いましょうか…
この演奏形態の特徴。
・時間制限。長くて1分半?サビですら長々と繰り返せない。
・客寄せにならないといけない。
・本編と雰囲気合わせないといけない。
・映像とリンクしないといけない。
・日本、さらに世界に通用しなければならない。フランス人なんかとくに。
よって、「混沌」とか、「次のための布石」を創ってる余裕はないのです。


この曲には、パンパンになるまで要素が詰め込まれてます。
これは昭和のポップスの時代にはできなかった芸当で、
ある意味突き詰めたJ-popかもしれない…
それから、DTM的でもありますねー。


今日のテーマ。
この人の作曲の特徴だそうだけれど、転調が多い。わけわかんね。
転調が多いけれど、全部♭系で統一されていて、
♯調は出てこないんだ、こういうところで統一感守ってるのかも。


でも、転調には「つじつまあわせ」が必要なんです。
不自然さがある転調は非常に気持ち悪いです。
この「つじつまあわせ」がいかに上手に処理されているか、
書いてみたいと思いまーす。


こまかく実況中継っぽく書くので…
長くて文章読んでいられないでしょうから…
動画のダンスでもご覧ください。。。(何)


まず、開始2拍でパーカスフィルイン終わり。この時点であせってる。時間ない時間ないw
前奏、1メロは変ホ長調
歌詞と音との関係なんですけど、「ナゾナゾ」なんていう言葉が反復するところで
大きな跳躍したら語感が台無しになりますから、ここでの跳躍は最小限の半音になってるところに小さく注目です。


「みんなでどこまでも」の「ど」で1個♭したりして。転調への伏線かも。
今日のポイントひとつめ。「時間の果てまで」
ここが一つ目の「転調つじつまあわせ」ですね。
跳躍メロディが、ひとつの山を作ってます。



注目されることがないであろう、木琴に注意して聞いてみてください。
木琴を聴くとこの曲違った聴き方ができます。
ここの裏で、その木琴が駆け上がってます。高揚感を出して、
(この高揚感こそがごまかしなのかも)
次の転調の音の頭でふっと音が下がってます。
Bメロの頭の音は、今までの調だったら絶対に出てこなかった♭ソです。
違和感あった?ないよね。


そして、時間がないから、この「転調つじつまあわせ」の部分にすら、
歌詞がついてボーカル入ってます。しかも違う人のw
これはもしかしたら最大のカムフラージュなのかもしれない。
ボーカル追っていくと、とにかく隙間がないのがこの曲です。


Bメロは、変ト長調
「思いは」までは、全部ピアノだったら黒鍵です。白鍵は一つも出てこない、
弾くんだったらそれほど難しい調です。
で、せっかく転調したのに、この調なのはたったの10秒間。時間がないから。いそげいそげ。


ポイント2つ目。「遊ぼう」
ここは、下の和音も全部含めて、白鍵だけで構成されています。
で、半拍の空白のあと、サビ頭「ある」は、ラです。
ここからはヘ長調ですね。


サビで上に向かっていく展開ではあるものの、
半音落とした転調です。
もし転調しなかったら。
実際キーボードで弾いてみましたけど、ちょっとだけ雰囲気暗いのね。
調の特性上。


ここも違和感ないでしょう。ここでのマジックは、
「なにもかもを」から続いていく、音が高くなる一方の地帯ですね。
ここも、ある意味高揚感で不自然さを隠してると思います。
半拍の空白も、次が爆発的になるのと同時に、不自然さを隠す効用があるでしょう。


文章だらけで疲れてきましたね…


それから…「簡単なんだよこんなの」
で、ちょっと♭して、次へ導いて、
その次のメロディから、
何調だかわかんなくなります。なんかもう考えなくて良いかも。
♭系であることは確かで、統一感はでているんだけど、
「メロディで持っていった」感がありますね。
歌詞もあいまって、この強引さで結局不自然さを貫き通しているんじゃないかしら。
「追いかけてね」と「つかまえてみて」は音ちょっと違うのわかります?
「み」と「て」が、半音下がってます。収束方向に向かっている演出家もね。


ここはうまく書けないですね、なんか。最後は3和音使ってないっぽいし。
「夢&夢」も、言葉と音の関係で半音しか動いてないところがまた注目でしょうか。


で、フルバージョンだと前奏に戻るときまた転調するのかな。
ここはいったん切れるから不自然さははじめからあまりないですね。


はい、4回の転調を追いました。
シューベルト先生もびっくり。


ほんっとうに上手に作られてる曲だと思いました。(←へとへと)


ライトノベルだって純文学だって同じレンジで語るべきです。
アニメソングだってクラシックだって同じレンジで語るべきです。