有川浩 『塩の街』

ハードカバーの、「その後」も乗っているほうです。


図書館戦争の作家ですね。
そのデビュー作がこの塩の街電撃文庫だったはず。
僕が電撃文庫にまで興味を持っていた珍しい時期に大賞受賞されて、
チェックかけたけど、結局買わなきゃ読めないんであきらめた記憶が。
当初から、「ライトノベルを大人にも」っていうような標語がすごくしっくりくるお話でした。


国家的緊急事態が設定されて。
実に微妙なバランスで構成されてて面白いと思うんだ。
法律学科的には塩の街の中での法がどうなってるか…
憲法の未組織的保障とか…?


小説内で日本が危うくなること、結構ありますよね。
電撃文庫内でもいくつもの日本が大変なことになってます。


こういった、微妙な条件付けが、その制約の中で動くキャラクターを面白くさせますよね。


「その後」の方。
危機が去って。なんだかロードストーリーに早変わり、って感じでした。
キャラクター、すっごく生きてますね。
最後の章とか、電撃時代にもし読んでいたら、電撃的な終わり方だったかも知れない…


図書館戦争」シリーズも読みたいんだけど、図書館で何百件もの予約が…
買うとでっかい本だしぃ…