GARNET CROW 「夢みたあとで」

定番の一曲ですね、ファンには(笑)。前回の「世界は回るというけれど」から、バラード2曲並べちゃいました。ホントはだいぶ違う路線の曲も好きなんですけど。
前回(先月)のは、こちら。当時まだブログに長い文章載せることに気が引けてた。
http://d.hatena.ne.jp/Itcha/20080416


「夢みたあとで」の曲チェックしたい方はyoutubeあたりにあるんじゃないでしょうか。


神がかって上品で、まさに内心の力がある作品で、曲が光ってる。
最初に聴いたときおおーっと思ったものです。
どう冷静に適当に分析していたところで、
最初は素朴な感動を持って聴いた曲ばっかりですから。
さてさて、いつもと同じように。


この曲のタイトルはどこからとられてるんだろう、って思ったとき、
いつも、ガネクロさんは、主にサビの部分の歌詞をそのままタイトルにするじゃないですか。まったく同じ文で。
そうすると、「夢みたあとで」と全文出てくるのは、4分31秒の「長い夢みたあとで」が最初で最後なんじゃないかな?
大サビの、曲の本当に一番最後の、この曲の盛り上がりのシーンですね。




今日の書き方は…じっきょうかいせつ。
MP3プレイヤーなんかで、ぜひ追って聴いてみてくれると…
youtubeだと、2秒ほど時間がずれますが(苦笑)



3分40秒あたりの間奏から、舞い戻ってきたメロディは、
3分53秒「ユメヲミタミタイ」(サビのメロディ)からいったん静まります。
ポップスの王道的展開ですが、ここでのピアノやバイオリンのつながりが印象的。
4分5秒、「ほんの少し」でギターで急激に再び盛り上げ
4分17秒、「微笑んでる」サビ繰り返し時のボーカルのコネクション。
ここの部分、好き好きです。この人たちじゃないとできません。
それからしばらく持続し、「コワレユク」なんていう印象的な歌詞が出てきた直後


今日のその時がやってまいりました。


4分29秒「(よう)に長い夢」
この1小節だけに注目してください。
ベースが変です。
ベースの音が、前の小節と同じ音になってます。「持続」してます。
いままでのサビのメロディだったら、ここで音が変わってるハズなんですよね。
ここのベースの持続が、今日のポイント。
・いままでとちがいます
・ここからさらに盛り上げちゃいます
・どうやって落ち着くんだろう?わくわく
みたいな効果があると思ってください。
そして、ここ(「夢」のところ、理想では、「い」と「夢」の間)で再生を止めてみましょう。


後の予感がわかる、極美の裏の緻密さが…読めるかなっ?(←まにあ)


おわかりのとおり、
4分31秒「みたあとで」の、ボーカルの山につながるわけで、
計算されつくした布石としてのベースがあるよ、っていうことがまずひとつ。
さらに、この布石のベースが引き立てた、ここぞ最大の盛り上がり!ってところに、「夢みたあとで」っていう言葉がたった一度だけ配置されているこの構成。個人的にはそうとうアメージングです。


そのまま曲は終わっていくわけですけど、
この曲の魅力のひとつかも。
緻密な構成が流れていくので、
飽きません。