FRANZ SCHUBERT 交響曲第九番「グレイト」第1楽章

http://www.youtube.com/watch?v=ghMrlJqHRdg

長すぎて。↓後半
http://www.youtube.com/watch?v=clEryxNR0po&feature=related


あんま有名じゃないかな?
シューベルトさんは、「ます」なんかで有名で、
小学校の教科書にも出てくるでしょう。
交響曲もたくさん書いていらっしゃいます。


この曲は、濃厚で長大なのがウリ。
ずーっと聴いてると飽きちゃうかもしれないから、
上の動画で、最初1分聴いたら、下の動画に移っちゃうことをおすすめするけど…


でも、げんだいにっぽんじんのわれわれが聞いたら、
「グレイトォォォォ!!!」
って印象は受けなくて、


なんだか、貴族な、リッチな印象ばかりうけるかもしれません。
おクラシックというか…
なんかひとりが黒いシルクハットかぶって、ご立派な髭を蓄えて、
で、ワイングラスを傾けて、「チーン」とか鳴らして、たしなんでるような…
ちょうど…


http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B000XCX764/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&n=561958&s=dvd


ちょうどこんな感じな音楽www(←違う!)


だから、ちょっと庶民とかけ離れてるから敬遠しがちなのかもしれないけど、
まあ、せっかくであったんだから聞いてみましょう。




今日のテーマ。
「はじめての曲を聴くときは、最初を覚えていましょうパート1」


この曲、1楽章だけでも長すぎて、動画分かれちゃってるけど、
最初は覚えていて。
(ちなみに、長すぎて楽団がボイコットして、初演が遅れたらしいw)


曲中、何度も最初のモチーフが登場していて、
後半動画4分45秒あたりからの、最大のモチーフと比べると、
やっぱり面白いです。グレイトさが全然違うよねw最初と最後と。


この曲はハ長調です。
ハ長調は、教会旋律の時代からある、太古の音階で、
特別に雄大です。反面、単純バカになりやすいです。
でも、この曲は雄大さばかりが際立ち、
単純バカさはないですよね、むしろ「ルネッサーンス」の世界ですから。
それは、シューベルトさんがすごく頻繁に転調を使ってるからだと思います。
ハ長調なのに、ものすごくよく♭がでてきます。


後半動画2分42秒からの盛り上げなんか、
すごく巧みで、毎小節転調しまくりで、最後は曲の最初のメインフレーズ
に落ち着くんですが、不安感や緊張感や高揚感を、転調の繰り返しで表現するのは、
シューベルトさんのお得意技法みたいです。
それまでの時代にはあまり使われなかったそうな。
「死とおとめ」なんていう弦楽曲でも使われてますよ。
NHKの「名曲探偵アマデウス」で言っていました。


それはともかく。バカ長いクラシックを聴く羽目になったときも、
最初のメロディを覚えてさえいれば、似たフレーズが使われたときぴんと来るし、頭の中でいろいろ遊べるから、寝ないんじゃないでしょうか。


それと、このリッチな感じの対岸には、FFなんかのゲーム音楽オーケストラがあるかも、とも思いました。作曲に対する需要の違いかしら。


ちなみに、僕は、5月6日に、熱狂の日音楽祭で、この曲を聴いてきました♪
なかなかおもしろかったですよん。風邪でエグってたけど。


今日も長く書いてしまった…
こんな文章…
逆に聞こう。何が面白い?



では、次回はJ-popでも似たような話を♪