仮up用

前回まで、なんだかんだで音楽にかかわった文章だったんで…まあ、得意分野だしそういう傾向は別に隠しませんが、でも、他の分野も無視しないようにしないと。ということで、今回は美術分野です。でも内容は…


H2O news #4 もうすぐ平安遷都1300年!

それでは本日のゲストです。(もう読める展開)
http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/0806/02/l_yuo_manto_02.jpg
せんとくん
ニュースの流れはこれが比較的まとまっていて良いです。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=518746&media_id=44

うーん…
いや、個々に突っ込んでみてもしかたないですね…
本当に魅力的だ…

さてさて、マスコットのお話。
マスコット…「共通性を持つ集団」を表現するために用いられる動物や人間を模したキャラクターのこと。
そういう意味でそれを体現なさっているのは…
http://ca.c.yimg.jp/annex/1211882600/netallica.yahoo.co.jp/images/content/-/21871.jpg
ドアラ
彼ですね。楽天Mr.カラスコが僕は好きなんだけどな…

ちょっと動揺してしまっていつものような書き出しができません…。「…」ばかりになってしまいした…。

ふぅ…。マスコットというのは大昔からあるわけです。国旗や国だって、「共通性を持つ集団」を表現する意味ではマスコットですよね。さてさて、今、マスコットキャラクターなんていうのは日本全国に氾濫しているといえます。数が圧倒的に増えました。昭和時代、たとえば○○、□周年イベント!なんていうときのマスコットは、マスコットキャラクターより、「マスコットガール」のほうが主流だったそうです。まあ、未だにマスコットガールを使ってる企業は、男性に対し商品を売り込みたいほんの一部の企業に限られていますが…。逆転の発想で「せんとくん支援キャンペーンガール」とかやったらさらに混乱が深まるかも?しかし…人間にイベントの要素がそこまで入り込めないことは自明です。そこで、非人間である「キャラクター」へと流れが移っていったわけです。要素を人間より多く盛り込めるのは非人間だからこそです。(要素をもりこみすぎるキャラもあるが。「せんとくん」もその傾向?) ここにすでに人間と非人間の対立があったわけですね。
 んで、ゲームやマンガやアニメによってキャラクターがより身近になり、ネットの普及でキャラが双方向な存在になってから、マスコットキャラクターが次々と生まれていく、そんな現象が存在しています。正直、ネット美術に触れたことのある人だったら(作曲のように)1日や1週間で簡単に1キャラできてしまう現在、たとえば「公式」キャラクターはどこまで、どういう価値があるのか、すら立場があやふやです。
たとえば自治体。全国の自治体ひとつにつき、1キャラいたら、それは飽和状態といえるでしょう。どの街にもへんてこなキャラクターがいる現状、外国人が見たらどうですか?
正直、どんなキャラクターでも、ネットで論争にならなければ、東京都民、神奈川県民は何の関係もないじゃないですか。むしろそんなのに関われる、現在のネット社会のほうが異常です。
実際のところ、「町おこし」を企画するとき、「じゃあマスコットキャラクターを公募しよう」以外にほとんど有効な案は出ないようなのですが…「苦渋の決断」で誕生するマスコットにまず魅力はないでしょう…


ここでゲストです。
2006年ブームの、下妻市のマスコットキャラクター、「シモンちゃん」。
http://www.city.shimotsuma.lg.jp/shimon_chan/index.html
自治体マスコットのさきがけ的存在。
しかし、今、彼女が出てきてももはやあまり目新しさはないのかもしれません。自治体キャラ、ありふれてますから。

シモンちゃんの例での問題点。シモンちゃん、一人歩き…いや、一人飛びしていませんか?ネットで、最大限ブームになって、羽根の模様がオスの蝶だということから性別論争が起こっている!とかになったり、ネットの絵描きが上手な絵を発表しまくる事態になって、「下妻市は得をしましたか?」

たとえばこれが流行ったキャラの問題点。
全国にいくらだって流行らないキャラがいます。
彼らも…何の効果も及ぼしません。
「きぐるみ」とか「看板」とか「デザイン料」とか、下手したら駄目キャラでもマスコットガールの数倍お金かかるかもしれませんよ?


ここでまたゲストです。今日の一押しキャラ。
http://blogs.itmedia.co.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/photo_2.gif
ちば犬
自治体のキャラはそこに住んでる人たちのプライドとも戦わないといけないですね…


ドアラじゃないけれど、キャラのなかでの「かくさしゃかい」は本当にすごいです。ネットで取り上げられるかどうかが勝負。ネットにとりあげられるために、「突っ込みどころ」のあるキャラを作らなければならない…さらに進んで「突っ込んでくれキャラ」ばかり流行るようになったら、前回のMADの話とおんなじ、鈍ったキャラがどんどん…

「キャラ淘汰」が激しすぎる今、そこから生き残ってもなんかストレートにいかない、もやもやしたキャンペーンとしてのキャラ市場があるんじゃないかと思います。
著作権問題も含めて、すぐ「キャラクター」に結びつくアピール戦略は、いろいろと疑問を感じてしまいます。「どう使うか」が見すえられてないキャラも多すぎるんじゃないかな、と。
しかし…


あ、ここで大トリのゲストです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B000UKOSQ2/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=13299531&s=toys
ひこにゃん


この大成功例。とうぜん流行して、成功するキャラクターもいるわけで、方向性によっては飽和し始めているとはいえ、まだ先は明るいですよね。1年に2〜3キャラペースでネットで大爆発がおこる潜在能力は大いにアリ。…というかこのゆるキャラを見ているとそんな心配も吹っ飛びます。


さて、癒されたところで、もういちど…
http://image.itmedia.co.jp/l/im/news/articles/0806/02/l_yuo_manto_02.jpg
どよーん…
信じられない格差…


しかし、彼も効果はあるでしょうね。この騒動、「聖地巡礼」的に1300年記念祭に参加する人も増えるでしょう。目的達成じゃないですか!
無名クリエイターの第2キャラ合戦もすごくネット的ですね。上にあげたmixiニュースの中にも、最大の褒め言葉である「才能の無駄遣い」という文章があります。マスコットガールがアイドルの登竜門だったように、マスコットキャラはキャラデザイナーの登竜門になるかもしれません。そうなればおもしろいかもね。


イデア勝負のマスコットキャラクター世界、これが出来るのは日本くらいのものでしょう。その良さを生かして、発展して、高まってくれることを期待します。未来志向の良いキャラが出てきてくれれば、ネットもイベントや自治体も盛り上がる、いい効果が生まれると思います。